済州島、ジギング釣行記

日時; 2008年2月29日〜3月2日
参加者; コシヒカリ、石兵衛、Peewee, 藤四郎2、ウォンバット(文責)


私にとって2年越しの目的地、済州島(チェジュド)のヒラマサに行ってきました。
この島の南端にちょっと離れた馬羅島(マラド)という離れ島があって、そこが韓国最南端、
このチェジュドとマラドの間に一本深い海溝が通っていて、ヒラマサの絶好の住みかになっている、
過去には30キロも上がった、という噂は昔から聞いていたんですが、如何せん韓国語ダメ、
無精者の身としては中々釣行が思うように行きませんでした。

今回釣り会でPeeweeさんとジギングのお話をしていて、このチェジュドのことを話したら、
業界第一人者のコシヒカリ大先生と打ち合わせて、あっという間に釣行が実現。
おまけに一週間前には、先乗り、と称してPeeweeさんご自身で
4.5キロのヒラマサを獲ってきちゃったんだから、
日本の商社マンのバイタリティーには頭が下がります。

もっともそのバイタリティーの源泉は、帰国間近で、
日本では奥さんの目が怖いので行ける時に行っとこう、
というんだから、世界でもっとも強いのは商社マンの奥さんかもしれませんが・・・・・

金曜日のPM6:50と7:20の金浦発、済州島行きの便に分かれて搭乗します。
済州島は韓国の一大観光地、飛行機の便を押えるのがえらく厄介、
今回も帰りの便はキャンセル待ちで、
とにかく帰りは船長に頼んで現地調達、
行くだけ行こうと戦艦大和の特攻のように機上の人となりました。 
後でこの問題が厄介な事になるんですが・・・

済州島までは飛行機できっちり1時間、エアポートに着いた時の私のうれしそうな顔・・・ 
まず外では拝めない顔ですよ! ここから船長の奥様お迎えのバンで約40分の行程、
飛行場は北側、目指す港は最南端、船宿に着いたのは9時半頃でした。



船宿は予想していたのと違って、こぎれいで快適な船長のお住まいでした。 
日本的なもうちょっと魚くさいオウチを想像していたんですが、オンドルも効いて実に快適です。
まずは翌日からの釣行を祝ってメクチュで乾杯! 
なにしろ釣りでは世界のメーカー、〇イワの韓国社長のコシヒカリさんとその郎党の藤四郎さん、
あとは完全キ印のウォンバット、Pewee,石兵衛の5人、釣りの話をしだしたら眠れません。 
結局1時くらいまで外の話題一切なしで釣りの話ばっかり、遠征はこれが楽しいんです。 
ここには米国サブプライムの問題も、イージス艦と漁船の衝突も、
韓国新大統領の就任も全く関係なかった!! 
すべてこの世は事もなし・・・(いいのかな?)



翌日は無風快晴、7時起床で8時過ぎに出船、
この間奥様の心のこもった朝食で、実に楽しい出航でした。 
いつもサンドイッチ齧りながらヤローばっかでやっていたオーストラリアの遠征と違い、
テンジャンやキムチのうまいこと! だんだん自分が土着化してきている、
と感じる今日この頃です。



釣り場まではあっという間で約30分、本当に港のまん前にマラドがあって、
その中間に船を持って行き、後は風に任せてポイントの上をヨコタに流してゆきます。
従がって釣りかたは片舷5人の流し釣り、船は大きく快適ですが、
MAX6人まで、と判断しました。



水深はざっくり50〜70メートルくらい、海峡の為潮がかっとぶので、
ジグは300グラム平均を使い、この時期ヒラマサがタチウオを餌にしているので、
とにかく30センチくらいのやたらと細長いジグが有利、との船長のお言葉でした。 
釣り始めてちょっとすると先ずPeeweeさんに60センチ前後の小型ヒラマサがヒット〜!! 
ここからPeeweeさんの怒涛の進撃が始まります。(面白くないので、以下Pさんに省略)



私にもPさんが2本釣ったところで、しゃくった竿がグンッと引かれて同型が上がりました。 
ところが午前中は逆にPさんがどんどん数を伸ばして行きます。
途中、潮が全く動いていない事に気が付いて、ジグのアクションをよくするために
160グラムの軽めのジグに変えて2本追釣しましたが、全然その差が埋まりません。



結局、午前中はPさん7本、私が3本、外の方達には当りがありませんでした。 
オーストラリアで散々この釣りをやってきてよく判るのですが、
とにかくシャクリが魚に合うか合わないかで、釣果に決定的な差が出てきてしまいます。 
本日ジギング童貞のウブなシャクリには、グラマーなヒラマサはみんな フン!!。 
そこへ行くとPさんの、きつく、ゆるめて、またじらして・・というテクニック、
その気のないヒラマサもついふらふらっと付いて行って遂にベッド(もとい!甲板)
に横たわるの、よく判ります。(何かヒワイかな??)



お食事タイムは船のキャビンで、テンジャンチゲにまたまた沢山の種類のキムチとご飯、
とっても美味しいです。
鍋からテンジャンチゲをよそっているのが羅船長、大きくて温和な、
それでいて釣りは熟練のとっても良い船長です。
得意な日本語は、「ベイトが一杯だ〜〜」



午後はまたまたポイントを替えて、マラド近辺の海域を狙います。 
途中、ヒラマサの地合が遠のいた時に、メダイをやってみよう、
と150メートル立ちのポイントに入りましたが、今回は不発、
前回はPさんとお友達が、6〜7キロを合計3本取っているので、期待したんですが、
どうも本日は潮が悪いせいか、カスリもしませんでした。



午後はこの海域でヒラマサが一番食う、という上げ潮の時間帯でしたが、
期待に反して全く不調、みんなに当りはでません。 
またまたPさんが、「何かに引っ掛かったかな??」といってロッドを曲げました。
重たいだけの竿先に、ジェラシーに満ちたみんなからの会話が飛び交います。
「ロープだ」「海がめだ」「サメかな」「マラドだろ?」
(このうち、ロープって言ったのはワッタッシッ・・・)

不思議な事に途中からこの根がかりが動き出し、
最後は何と80センチのヒラマサに化けていました。お腹にスレで掛ったみたいです。
何か、途中までロープかサメだったのが、
みんなのよこしまな会話とPさんの純粋な心に神様が打たれて、
ロープをヒラマサに替えたんじゃないか? マラドの童話・・・



本日はこれにて終了、Pさん8本、私が3本、ほかの方達は残念ながら・・・
ジギング初めての方には本日のコンディションはタフすぎました。
それでも最後まで集中力を切らさずにしゃくり続けていたのは本当に立派! 
大抵始めての人は途中でドッコイショになっちゃうんですが・・・ 
さすが釣り会の中でも指折りのキ印、明日はきっと一発出るでしょう。



帰って銭湯に行き、みんないい男になって、ヒラマサの刺身で乾杯!! 
やっぱり天然のヒラマサは美味しいです。 
いつもは一本だけ頂いて、あとはリリースにしているんですが、
ここでは船長が市場に出すシステム、みんなキープです。 
郷に入っては郷に従え、で当方に文句は無いのですが、
ヒラマサの良いポイントが無くならないか心配です。
本当に資源はあっという間に枯渇します。 
魚を守ってやれるのは魚が一番大好きな我々だけだ、と自負しているんですが・・・ 
まあこんなお刺身の前で、御託並べても寂しいだけか・・・ ちょっと自己嫌悪・・・



この日は、一日中しゃくり続けた疲れとお酒で、あっという間にダウン、
某氏の落雷を思わせるいびきにも全く動じることなく、スパッと寝る事が出来ました。
翌朝は、風が強く、始め駄目かなって思ったんですが、船長は全然平気、とのたまいます。 
行った場所は、昨日とは反対の、済州島よりの風を避けた人工漁礁のポイント、
済州島は結構風に強いみたいですね。 

ところがしゃくり始めて30分、船長が悲痛な声で、
「今帰らないと今日中にソウルに着けない」だって!! 
何と頼んでおいたチケットが全席満席で、やっとPM1:30のが取れただけ、 
残念、後ろから見ていても、石兵衛さん、コシヒカリ大兄、藤四郎2号さんのシャクリ
、昨日とは全然変わってきたのに!  
もう少しでヒラマサとの初夜が待っているのに、童貞の3人を残して、無常にも、
「お時間でございます」が告げられたのでした。(まだやってる・・・)

という訳で、早上がりして済州島の空港でパチリッがこの写真、皆さん半分満足、
半分フラストってのがよくお顔に出ております。
よく見ると本当にオーガズムに浸っているのはPさんだけ・・・ 
マアでも本当に楽しい釣行でした。 
釣りだけが釣りじゃない、よく食べ、よく飲んでよく語った3日間でした。 

今回のメンバーに感謝いたします。



金浦についたら、Pさんと石兵衛さん、来週の済州島の予約にカウンターへ走ってゆきました。 
すごい! 又行くんだ!!  私は来週は家族が日本から来ます。 残念、来週は大潮!
執念で10キロオーバー、取ってきてくださいね!!

(おしまい)
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