BMT第6戦 国士無双、今年初勝利 セミプロまさかの4位

日時:2008年8月9日(土)
場所:忠清南道デホ
参加者:国士無双、to chan、セミプロ、マイウー、ナンデヤ、やまちゃん、ブン屋(文)

 「ブン屋さん、いまどこ?」
 「えっ?」
 朝4時30分。深酒して2時半に帰宅後、寝入りばなを襲った携帯電話。実に嫌な時間だ。きっと会社だろう。特ダネを抜かれたか?
 
電話の主はセミプロ氏だった。

 あれひょっとして今日? 日曜日と勘違いしていた! 激しく狼狽する私。
 出発が遅れればせっかくの朝マズメを逃す。皆さんに申し訳なく、断腸の思いで欠席を伝えると、ありがたくも待っていただけるとのこと。おっとり刀で支度し、狎鴎亭まで迎えにきていただいた。

デホ到着はすっかり日も昇った7時ごろ。痛恨のエラーでチームの甲子園出場を逃した8番バッターのような、いたたまれない気持ち。皆さん、本当にごめんなさい。すでにto chan、やまちゃんの両氏は到着。一行の表情がどうもさえないのは私の遅刻のせいか。落ち込む後列左のブン屋。



 とはいえ、私は静かに奮っていた。今日はフローターのデビュー日なのだ。BMT初参戦の6月、水面に優雅に浮かぶ面々がうらやましくて仕方なかった。過剰投資を牽制する妻の視線に耐えて通販で購入。先日韓国に運んできた。そして今日、ついに水上の人となるのだ。

 支度に手間取り最後に進水する。フローターの浮力に身を任せ、スーッと浮いた瞬間、早くもこみ上げる達成感。「おいおい、釣りはこれからだろ」と自分に突っ込みを入れながらも、ついついにやけてしまう私。 釣ってもいないのに、なんだか目的を達成してしまった気分。

 他の面々は沖合の、藻が密集しているあたりに散らばって釣っている。
 バスを仕留めたマイウー氏を国士無双氏がパチリ。
 

 
私は浅瀬の葦際で、テキサスリグを投げてみる。釣りは小学生のころ、近くの埠頭でほぼ毎日のようにサビキで釣っていた時期があるが、それ以降はすっかりご無沙汰だ。静岡勤務時代、友人に誘われてルアー釣りを何度かしたくらいだ。そんな具合なので、葦際を打つ精緻なキャスティングとは程遠い。投げては葦に絡まりの繰り返しで、相当な時間を浪費した。

 これはかなわぬと、沖に出る。藻が繁殖し、いい感じだ。バズベイトを試してみる。ケーブルテレビの釣り番組で偶然見て、面白そうだったので購入してみたのだ。ホロホロヒョロヒョロと、ブレードが奏でる脱力系の音がなんとも心地よい。釣れるかはそっちのけで、投げては巻くを繰り返す。

 そうこうしていると突然、バシャッと大きな水音が。一瞬見えた魚影はなかなかの大きさ。だが結局、乗せられずじまいだった。その後もあの音が耳障りなのか、何回かバイトはあるも、釣り上げるまでは至らなかった。

 午前の部が終わり、計測開始。
 お茶目なたばこ袋をぶら下げるマイウー氏。


to chan氏 いいサイズもいますね。はじけるような笑顔。午前中2位です。


んんっ? BMT1−5戦と首位を独占してきたセミプロ氏に異変。ハナから豆バスは捨てたというスカリには良型ながら2本のみ。



 午前の首位は国士無双氏。丸々と太った型物が3本。ウィードをスピナベで探り、短時間のうちに次々と釣り上げたという。悔しがるセミプロ氏は午後での挽回を誓うも、どことなくあきらめたような表情もちらり。



そしてブン屋。70g。最軽量記録はならず。


 昼食は近くの食堂で刺身とメウンタン。評判の美人はいなかった。バスの運転手アジョシがかいがいしくビールを運んでくれる。いい人だ。舌鼓を打った後、食堂でそのままごろ寝。というか熟睡。普通、食堂でここまでくつろがないですよ。こんなこと、日本の食堂じゃ無理だよなあ。韓国のこのゆるさがたまらない。



 午後の部開始。
 昼寝中に雷雨があり、バスが水面に上がってきているかもしれないというので、午前中にアタリがあったバズベイトを投げる。すると一投目からヒット。子バスだがビギナーの私には十分うれしい。調子に乗って何投目かすると、今度は水面でデカイのがガバッと食ってきた。セミプロ氏のアドバイスどおり素早く合わせるとガッチリと乗った。大満足。逃がさぬよう、慎重にスカリに納める。

 夢中で竿を振るうちに、いつしか期限の午後7時に。
 計測の結果、国士無双氏が首位を守り、今年初優勝を飾った。氏のmixi向け原稿によると、午後もウィード中心に攻め、40センチ前後を2本追加したとのこと。夕日を背に充実の笑み。勝利宣言がふるっている。

「セミプロ、だから背中が見えてると言ったでしょうが」



 ブン屋が釣り上げた過去最大のバス。1.1キロ。ウブな奴めとお笑いでしょうが、記念に自慢させてください。



 美しく暮れなずむデホの夕景。フローター初デビューを果たし、デカイのも一匹だが仕留めた。素晴らしい一日だった。ソウルに来てはや3年半。何でもっと早く釣りと出会わなかったのか・・・



成績(5本重量、敬称略)
1 国士無双 4410g
2 to chan  1800g
3 ブン屋   1560g
4 セミプロ  1320g
5 マイウー  1040g
6 ナンデヤ  860g
やまちゃん 放流・未計測
まさかの3位入りで、釣行記を書くことに。ハナから最下位だろうと思っていたので、カメラも持っていかず、画像は国士無双氏、セミプロ氏から頂戴しました。皆さんの釣りを観察する余裕もなく、ただのマイ釣行記となってしまいました。ブン屋失格です・・・

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