済州島のヒラマサ、ジギング

日時:2009年3月20〜22日
場所:韓国最南端、済州島の南、馬羅島
釣り人:石兵衛、もぐり、ウォンバット(文責)

春先の大物、済州島のヒラマサを狙って、石兵衛、もぐり、WBが挑戦しました。
本当は次の週、27日からの2泊3日にこの釣行が決まっているのですが、
ついにジギングの鬼と化したもぐりさんが、「どうせならもう一回やりません?」と
無謀な2週連続釣行を提案、これにパクっと食ったのが、石兵衛、WB・・・・お金も掛かるのに・・・

もっともその後、WBは次週の釣行が出張の為、取りやめになったので、
とりあえずジギング地獄からは抜け出して、今月はこれ一本です。
石兵衛さん、もぐりさん、来週も頑張ってね!(実はこれが大失敗! 翌週は爆釣だったみたいです・・)


昨年からもう何回も済州島(チェジュド)は来ているので、集合は慣れたものです。
金曜日の7時に金浦空港集合、一杯やって8時20分に出発、済州島へは約1時間、
空港で手配したタクシーと待ち合わせて40〜50分で島の南側、羅船長のお宅へ転がり込みます。


勝手知ったる羅船長のお宅、食事は済ませたのでビールにソジュを冷蔵庫から勝手に取り出して乾杯!
お酒を呷りながらの仕掛作りは昨年からのデジャブに近い!


リーダーは60ポンド、PEは4号、ジグは200〜300グラムのLV2やクレージーロングといったロング系か、
石兵衛さんご愛用のドリフトチューンにアシストフックの1本針、
済州島釣行も回を重ねるたびにタックルがシンプルに絞り込まれてきています。


土曜日はいつものようにAM7:00起床、8:00出船、と、これまた大物釣りにしてはユル〜い出発で
朝食もたっぷり取れるためとっても楽です。
金曜日まで数日間、当地は春の嵐で、強風の為出漁を見合わせていたみたい、
さあ、釣り場を休ませたのが吉と出るか、風後の底荒れが凶と出るのか、
期待と不安の入り混じった気持ちで、馬羅島の周りからジギングスタート!

本日の当たりは・・・・ シブ〜イ。どうやら底荒れが関係しているのか、
小潮周りが災いしているのか分かりませんが、当たりが出ません。
それでも1時間くらいで私に60センチ前後の小型が一本。
本日は永年使ってきた両軸をおいて、久しぶりにダイワのソルティガエクスペディション、
というスピニングリールを使った釣りにチャレンジしています。
このリールの使い初めにボーズを食うか、と思っていたものでまずは一安心・・・・


ところが中々次が釣れてくれません。

昼近くにもぐりさんにも同型が一本、流石に前回のBan−Qさんの悲劇が頭をよぎっていたので、
これも一安心です。 大物釣りはまず一本が取れるのが何よりも大切!というのは永遠の真理ですね。


午後は本日珍しくおとなしかった石兵衛さんが、わずかに訪れた地合をしっかりものにして、
3本を瞬く間に上げます。一本はスレだったみたいですが、彼の地合に対応する力は抜群!
ジギング歴10年の私も学ばなければいけない事が多々あります。


その後、ちょっとたるみかけていたしゃくりにゴンッと当たって、結構強い引きがきました。
久しぶりの手ごたえに慎重に上げると、81センチの当日一番のヒラマサが釣れました。うれしかった!
シドニーではまず、ちょっと大きめ、というサイズで、ドラグもそんなに引き出さず、楽勝だったのですが、
何しろこのところ韓国のジギングでは納得できる釣果に見舞われていなかったもので、
素直にうれしかった。写真を見ると自分の表情は正直です・・・・・


派手な当たりに、「今度こそ大物!」と意気込んだら、なんか変、
重量感のある引きと軽い引きが交互に来て、一体どのくらいのヒラマサか見当が付きません。
船端に寄せるとなあ〜んだ!1M位のでっぷり太ったサワラでした。 
それでもこんなに立派なサワラはしばらく釣ったことがなかったので、これもとっても嬉しかった。

日中何とか持っていたお天気が雨に変わり、風も吹き出したので4時前後に揚がりました。 
近くの銭湯に行った後、羅船長の奥様手作りのヒラマサ、サワラの刺身、中落ちの塩焼き、
カマや身の韓国風煮付けで乾杯! 
この時初めて気付いたのですが、魚としての引きはヒラマサの方が遥かに上ですが、味のほうは、
旬のサワラが数段上!
上品な脂の乗ったサワラは、刺身でも煮付けで食べても、とにかく抜群に旨かった!


聞けば済州島のサワラはほとんどが日本に、とっても良い値段で取引されて行くんだとか・・・ 
人形町の魚久のような味噌漬け、粕漬けで食べたらどこまで美味しいか、
と想像してため息をつきました。(ハァ〜)

ジギングは他の釣りと違って、一日の疲れがハンパじゃないため、本日はあっという間に爆睡、
日曜日の釣りに期待を賭けます・・・・ ところが・・・・ところが・・・
無常にも春の嵐、日曜は朝から強風がやみません。 結局11時まで待って出漁を断念、
3時過ぎにソウルへ帰ってきました。 一本だけ持ってきたヒラマサで、石兵衛さんのお宅で宴会。 
刺身に鍋に、最後は私の得意な料理、マゴ茶でお開きとしました。
(得意っていっても、石兵衛さんに頼んで作ってもらっただけですが・・)

刺身を軽くズケにして、あったかいご飯の上に乗せて揉み海苔、ねぎをあしらってお茶をかけるだけの
漁師料理なんですが、オヤジが若いときに伊豆の定置網で習ってきたこのまご茶、
自分にはどんな高級料理よりも美味しく感じます。

結局1日だけの釣りでしたが、今回も同行の石兵衛さん、もぐりさんとの楽しい会話と美味しいお酒、
料理が重なってほんとに楽しい釣行となりました。
ソウル釣りクラブの遠征も、息がぴったりと合って来たようです。
どっかの映画評論家じゃないけど、「いやぁ〜釣りって本当にいいですね!」

そして次の週、ねっち会長や日本からのビギさん、ヒラマサ童貞のユンケルさんも入った
怒涛のジギングが開幕します・・・・・(T.B.C.)
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