初釣りは済州島のブリ、ヒラマサ

日時: 2010129日(金)~31(日)

場所:済州島

参加者:コシヒカリ、ナンデヤ、セミプロ、ジョーさん(非会員)、ウォンバット(文責) 

レポート:             

今年の韓国は数年ぶりの大寒波で、釣りに行くにも中々重い腰が上がりません。 

先週はクラブの例会で タラのジギングが好調だったようですが、

日本出張中だった私は、とうとう1月も押し詰まったこの26日が今年の初釣りになってしまいました。

 

狙いはもうすっかり定番になった済州島のヒラマサジギング!

思えば3年前、勝手も判らずにPさんや石兵衛さん、もぐりさんコシヒカリさん達と来てから、

もう何回目になった事やら・・・・ ソウル釣りクラブの恒例のようになったのですから、

済州島も近くなったもんです。

 

今回のメンバーはいつものコシヒカリさん、ナンデヤさん、セミプロさん、わたくしウォンバットに加え、

ゲストに韓国のプロ釣り師のジョーさん。 

 

 

 

ジョーさん、本業の大学教授は開店休業のまま、

昨年末とうとう釣り雑誌の編集部に就職しちゃったみたいです。

「芸は身を助く、」じゃ無くて「芸は身を滅ぼす」にならなければ良いけど・・・・ 

壮絶な釣り人生のようです。

 

いつものように金曜日のPM8:00前後に金浦空港を出発、1時間で済州島着で、

今回は遅れて到着のジョーさんを小一時間待ってからタクシーで島の南側の羅船長の家に到着!

と思ったら、タクシーの運転手、いつもの船長のオタクとは全く違う高級マンションに車を

停めたじゃありませんか?! 「おいおい、間違いだよ、ここじゃないよ!」と言っても、

「間違いない!」っと譲りません。

 

あ~あ、最初からトラブルか!と思っていたら、

なんとこの高級マンションから見慣れた船長がのっそりと出てきました!

何でも昨年暮れに引っ越したんだとか・・・・ 近年日本でも有名になった済州島のジギング、

日本からの顧客を一手に引き受けて船長、とっても裕福になっちゃったみたいです。 

来年あたり、ベンツで空港まで迎えに来るかもしれません・・・

 

翌日はこの高級マンションから出勤、・・・もとい出船です。 

魚を抱いた写真がベタベタ貼り付けられた壁を横目に、

タックル抱えて港に向かった昔と随分雰囲気が違います。 

なんか前のほうが良かったな、と思うのは私だけでしょうか?

釣りから帰っても、部屋を汚しちゃ悪いようで、気を使ってそそくさと片付けるのも面倒な・・・・

 

まあ港に出ればいつもの雰囲気! 済州島は裏切りません。 

船長の立派な船も健在。 一同改めて気合が入ります。

 

皆さんのタックル、一人が何万もするような竿とリールを平均2本持って乗るんですから、

壮観な眺めです。 何故かダイワが圧倒的に多い・・・・・

 

初めは、「お父さんもお仕事いつも大変でしょ、たまには釣りにでも行って元気になって!」 

と言っていたかわいい奥さんが

「あなた!又済州島??こんなに高い道具をいくつも買って!もういい加減にしてください!」と

言い出したらこの釣りも本物です。花も嵐も踏み越えて、行くがジギング男道!

 

幸せな家庭に幸せな釣りはない・・・・ 幸せな釣りに幸せな家庭はない・・・・・・・

  プレイボーイ編集長談

 

閑話休題、本日は大潮、それに天候もよく海はベタナギ、とっても幸先が良いようです。

8時出船でしたが、10時半を回ってからが潮が動き出す勝負時、とは船長のご託宣。

ところがマラド近辺で始めた本日のジギング、第1投目からセミプロさんの竿が大きく曲がり、

一発でヒラマサを掛けちゃいました。

 

この人、釣りは真水専門でブラックバスの鬼、で通っていたのに、

昨年後半からすっかり海のジギングにはまり込んでいます。

やはりバスで培った食わせのテクニックははんぱじゃない! 

うかうかしているとあっという間に追い越されてしまいます。

 

2流し目は私、80センチ台のブリで、前回同様ブリとは思えないような引きを見せてくれました。 

そして3流し目、「ゴンン!」という鈍い当たりで初めのブリと同じくらいの引きに、

「たいしたこと無いや・・・」と思っていたのですが、上げてみると結構なヒラマサでした!

 

計ってみると1mに2センチ足りない98センチ。 残念! 

もぐりさんの年間大物賞104センチの更新がチラついていたのですが・・・・・

でもまあラッキーでした。 久々のメータークラスで、溜飲が下がりました。

 

コシヒカリさん、ナンデヤさんにも来て、

午前中は私が4本、セミプロさん2本、コシヒカリさん、ナンデヤさんが1本ずつ、とバラシのあった

ジョーさん以外は全員型を見ることが出来ました。

 

昼食後、いよいよ今日の本番!と意気込んだのですが、期待に反して食いが鈍い! 

拾い釣りで、まとまった当たりには結局出会えませんでした。

 

それでも後半、皆さん追い上げて、ジョーさん4本、セミさん3本、コシヒカリさん、

ナンデヤさん、私が1本の成績でした。さすがジョーさん、追い上げお見事でした。

  

ナンデヤさんは今回が3回目、初めてのヒラマサだそうです。 

前回はカンパチ、その前にはブリを釣り上げていて、めでたく青物3種目制覇! となりました。

食いが悪い!とシブい顔ですが、外房なんかじゃ、行けば必ず釣れる、

というのはそうあることじゃないんですよ! おめでとうございます。

 

後半は氷雨が降ってきて、厳しい釣りになりました。 

何時も比較的温暖な済州島、雨は余り降ったことがないのですが、

さすがに寒中雨に打たれて釣っていると冷えますね。 

上がってから一風呂浴びて、船長の奥様手作りのブリの刺身に、

今回はブリシャブがメインコースで夕食になります。

  

 

ご存知のようにブリは脂が強くて、刺身では5,6切れ食べればもう結構、となってしまいますが、

しゃぶしゃぶにして、脂を落としながら食べるとすばらしく旨い!幾らでも食べられます。 

さっきまで泳いでいた済州島の寒ブリ、なんと80センチ以上ある立派なブリがあっという間に

みんなの胃袋に納まっちゃった! 

 

傑作なのは羅船長。 奥様によるといつも刺身は飽きていて、

直ぐに食べるのをやめちゃうのだそうですが、ブリシャブには最後まで食卓を離れませんでした。

「こんなに食べたのは久しぶり」だって! 船長、これからは「シャブ中」に気をつけた方が・・・・・

 

翌朝はスタートから雨! 波は穏やかで釣りやすいのですが、

どうも急速に気温が下がってきたようで、風が出ると体温が奪われてとっても寒い。  

 

朝一でジョーさんにヒラマサが当たってからは、みんなの竿がずっと沈黙。 

珍しいくらいの貧果です。 本日はフライトの関係で3時には上がら

なければいけない為、途中でトップを試したり、後半はタイのポイントでタイラバも試して見ました。

 

ここでナンデヤさんにヒット~! 50センチを超える肉厚のヒラメがタイラバに掛かっちゃった! 

新しい釣り物の開拓、ナンデヤさんのおかげで済州島の釣りもバラエティーに富むものになりそうです。

その後は全く当たり無く、船長の「アゲロヨ~」の声で2時に早揚がり、となりました。 

急速な気温と水温の変化で魚の食いがぴたり、と止まったみたいです。 

結局船長の予想とは丁度逆の、土曜日の朝一が一番良く

時間を追うごとに食いが悪くなる展開となりました。

 

まあでも2日間で、ヒラマサとブリが合計20本、ヒラメが1枚ですから悪くないでしょう。 

型も約1mが獲れたので、個人的には大満足です。 

今回はキラーⅣ、という新しいジグを試してみたのですが、前半は特にとても調子が良かったです。

 

いつものように、良い釣り、美味しい魚、旨い酒、に加えて男同士の楽しい旅、気楽な会話、と

遠征釣りを満喫しました。これだからジギングの遠征はやめられない! 

ソウル釣りクラブで未経験の方々、次回はご一緒に如何ですか?

              ジグ中、シャブ中にはご用心・・・・・・・・

 

(おしまい)

             

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