第5回 カワハギカップ


ウォンバット釣行記

開催日: 2011年12月17日
場所:久里浜みの助丸
参加人員:2℃、アゼ(2℃さんのご朋輩)あいなめ、すいる、国士無双、浪花、ビギ、もぐり、漁、イシモチ(ビギさんのご朋輩)、2流3、WB(文責)
  出船:8時(集合7時半)
天候、潮:無風快晴、小潮(満潮AM9:30,干潮PM1:30)

レポート:

ソウル釣り会の皆さん、ご無沙汰しています。 昨年7月に帰国したウォンバットです。 帰国した後東京の本社オフィスで仕事が大変忙しく、またインターネットを気楽に使えない為、つい連絡が途絶えがちで失礼しました。

日本に帰ってからは、週末剣道の稽古で忙しく殆ど土日はこちらに取られてしまい、釣りは本当に年間数回、と言う状況です。 そんな中、名古屋に赴任されている浪花さんの招集で、年末恒例(でいいんでしょうね?)の、みの助丸カワハギ釣り忘年会が開催されることとなり、1年の締めにと、喜んで参加させて頂きました。

実はWBは釣りの経験こそ今年で46年、と恐ろしく永いのですが、結構船釣りの経験には濃淡があって、カワハギは今まできちんとやったことがありません。 一度三浦の雨崎で、ボート釣りのキスに飽きて仲間と即席の仕掛けで狙ったことが一度だけ。 久里浜にみの助、山天、山下の3船宿があり、各々名人を擁して覇を競っていることは知っていましたが、枚数を争う忙しい釣りに何となく食指が動かず、ずっと放ったままになって今日に至っています。 さてどんなことになることやら・・・・
私は横浜在住なので久里浜ほか三浦半島の釣りは朝が比較的ゆっくりで大歓迎。 5時50分に家を出て7時丁度に京浜久里浜到着! と思ったら同じ電車に懐かしのビギさんと会社で同僚のイシモチさんがご一緒に。 更に改札を出たあたりで浪花さんがぽつんと立っていました。 私は最初、横向きの浪花さんがわからずによそ行き言葉で挨拶していました。 浪花さんとソウルで別れてからはや4年以上、やはり歳月は人を待っててくれないようです。 浪花さん、失礼!

みの助丸の船宿に付くと、既に2℃さんがご友人のアゼさんとアサリを剥いているじゃないですか! カワハギには剥き身を買うより自分でナイフを使うことが何より大事、とはよく言われますが、本日の自分は初めての事とて、仕掛けも出来合い、アサリも剥き身、と完全素人バージョンで臨みます。 みの助所有の数隻の中で既にギンギンになってアサリむいてるプロの人達に何か恥ずかしい・・・・

続々とソウル時代の懐かしいお顔が集まってきます。 国士さん、もぐりさん、レーシック手術でいい男になったすいるさん、あいなめさん、そして何と!かの釣り名人、2流3もいらっしゃる!! この人、無類の精力と人間的魅力でソウル日本人釣り会を仲間と立ち上げたソウル釣り界の大功労者です。 釣り場ではその大らかな人柄が彷彿する置き竿釣法に居眠り釣法を駆使して大活躍、いつも我々小物の想定外の釣果(外道?)をたたき出します。 カワハギに通じるかな?

河岸払いは遅刻もなくぴったり8時、平作川を下り、懐かしいアシカ島を左舷に見て下浦沖を回り込み、小浜雨崎を越えて城ヶ島を見込む、本日の釣り場は剣崎沖の松輪瀬東端と見ました。 三浦丘陵の上に立つ、冠雪した富士山のきれいなこと!
シドニー、ソウルで夢見た釣り風景ですね。 済洲島沖から見た雪岳山(ハルラ山)もきれいだったけど・・・・



水深約35メートル前後を、錘30号で探って行きます。 今の時期としては中深場というところ。 すぐに当たりが出て国士さんに大型が掛かった他、皆さんポツポツとですが、順調に数が伸びて行きます。 私も始めの内は合わせのタイミングが掴めずにちょっととまどいましたが、何となくコツらしきものが判って4つまでは順調に数が伸びました。 言い忘れましたが本日私の席はトモ寄りの5番、6番の大ドモにはカワハギファンの漁さん、4番にはビギさんの会社同僚でバスファンのイシモチさん、という爽やかな方たち。 プレッシャーに弱い当方としてはいつもの毒舌に煽られる事のない最良のポジションです。





ただしカワハギは奥が深い! 今まで合っていたタイミングが途中から全く合わなくなってしまい、5枚取ったところでやはりベテランの漁さんにあっという間に追いつかれてしまいました。 お隣のイシモチさんは数は伸びないけど早々と良い型を2枚とってご機嫌。 普段は自分も数より型狙いなんですが、本日は如何せん口うるさい(失礼!)ソウル釣り会OBの面々が控えておられるので、まずは数狙い、と小さめの針で勝負しています。

此処で痛恨のバラシ! 何と合わせたとたん、今までにない大型で軸の細いハゲ針がポキリッと折れました。 くやし〜い!! いつもなら数よりも先ずこの大型が欲しいのに・・・・ 落胆の中、漁さんが6枚目を掛けてあっさり逆転。
弱り目に祟り目です。
なるほど、本格的なカワハギは初めてだけど、確かにタイミングがあったり外れたり、又隣と釣果が拮抗したりなんだりと、カワハギは釣果を自然競い合うようになるんですね。 普段なら1枚釣っては缶ビール、もう1枚でワンカップに御結びと食べて飲みながらののんびりした釣りになるんですが、本日は我ながら浅ましく1枚でも伸ばそう、と昼食も潮周り以外には取らずにずっとさお先に集中していました。

その後、一荷があったり又タイミングが戻ってきたりで、1時頃に何とかツを抜くことが出来ました。 初めてのカワハギで10枚は自分としては出来すぎの釣果です。 当日は朝から下げ潮でずっと東京湾奥の暖かい潮が流れていたせいか、上がってくる錘がホカホカと暖かかったのですが、1時を過ぎてソコリから上げ潮に向かうと一転、冷たい沖潮が差してきて錘がひんやりとしてきました。 釣果の方も潮どまりも手伝って後半は皆さん伸びなかったんじゃないかと思います。

最後にお隣の漁さんを見よう見真似で、キャスティング釣法を試みましたが、これで餌切れ、と言う瞬間に1枚掛けることが出来ました。 本日はこれで終了、自分としてはカワハギの初陣でツが抜けたことが何よりうれしかった!!  
ただし本日はとても模様が良かったようで、皆さん結構釣果を伸ばされました。 すごかったのは2℃前会長の33枚とご同輩のアゼさんの31枚! 後から聞いた話では本日のみの助乗合船の最高が26枚だったとか。 ここ久里浜の、みの助、山天、山下の3船宿は大げさに言えば日本のカワハギの総本山みたいな処で、とんでもない名人が乗り合いに集まってきます。 その名人たちを差し置いて本日の最高釣果が2℃さん!! これは結構自慢して良い釣果ではないでしょうか?

個人的に釣果を伸ばすポイントだな、と思ったのは
(1)餌付け、これが雑だとあっという間に餌をとられて、初アタリから食い込みまで持ってゆくことが出来ません。 餌付けの正確さがこれほど必要だとは思いませんでした。(冬はかじかんだ手でこれが結構つらい)
(2)前アタリから本アタリまでの見極め、このポイントがカワハギの場合、1日の中で結構変化する、と思いました。 従ってこちらが必殺の合わせ、と思っても1日の中でどうしてもずれてくる地合いが出来てしまいます。このずれを微妙に修正するのが釣果を伸ばすコツと愚考しました。
(3)針先の切れ、これは私も結構神経質で、当日は仕掛けごと3回ほど取り替えましたが、2℃会長は何と40本もハリを取り替えたとか! 流石です。 餌取り名人カワハギにはこの針先の甘さは命取りなんでしょう。 40本で33枚と言うことは一度掛けた針は全て取り替えることになるはずです。 本日の2℃さんの釣果は決してまぐれではないことがわかります。 こういうこだわりは仁川沖では見たことなかったな。

3時の納竿時に皆さんの釣果を拝見したところ、以下の通り。
2℃ 33、アゼ31、あいなめ19、すいる15、国士13、浪花13、ビギ12、もぐり11、WB11,漁10、イシモチ6、2流36(36では有りません、念のため・・・・)



この所東京湾のカワハギはとても模様が良い、と聞いていましたが、本日の釣果は本当に良かったと思います。 楽しかったあ〜!!

すいるさんの初めて、バスロッドで15枚、と言うのも見事な釣果だと思います。 レーシック手術でピントぴったりの眼光には微妙なカワハギのアタリも見逃さなかった、ということでしょうか? 僕もやってみようかな?

その後上がってからの酒亭「かわかみ」での忘年会も久々の顔合わせでとても盛り上がりました。 釣ったばかりのカワハギを捌いてもらい、薄作り、肝和え、煮つけとどれも巷の酒場で食べるものとは段違いの美味さでした。 船上での後半、電池が切れてごろりと横になっていた2流3も完全復活! 談論風発でこのエネルギーがあったらもう10枚くらい釣れてたんじゃないか、と思わせるものがありました。 2流3万歳!





ただし家に帰ってから1日寝かせて自分で捌いたカワハギ、これは更に美味かった!! おとなりの漁さんのお勧めでこまめに血抜きをしたことと、きちんと氷締めをして1日熟成させた効果だと思いますが、大物はともかく、小物のカワハギでもこんなに味が変わるとは思いませんでした。 漁さんには当日初心者のWBに色々と教えて頂き、感謝感激です。

浪花さんのご発案でスタートしたカワハギ忘年会、本日は最高の仕上がりになったのではないでしょうか? 出張でもなく、わざわざ名古屋からこの日のために久里浜まで来られた浪花さん、よほどこのソウル日本人釣り会を愛していらっしゃると御見受けしました。 あらゆる組織への帰属意識の薄い当方としては、浪花男の熱い思い、ちょっぴり羨ましい気がします。

何はともあれ皆さん、御疲れ様でした。 又の釣行を楽しみにしております。



(おしまい)


すいる釣行記

事前に雑誌とネットで釣り方を研究したところ、どうやら「ヘビーダウンショットでアタリを取ってなんぼ」という世界の模様。
ということは感度ビンビンロッドが必要だが、専用ロッドを買う勇気も無くバスロッドで代用。
30号の錘を使うとかで、ラバジ用に使ってたヘビーロッドを持って行く。
(なにせ、僕の1軍ダウンショット用ロッドは0.8号の錘用なんでw)

当日。
前夜と朝に酔い止め薬を飲み、
浪花さんから頂いた手首につける酔い止めバンドで準備万端。



出発して20分くらい?でポイント到着。
なんか、いまいち勝手がわからないけど釣り開始♪

が、エサのアサリを上手くつけることができない・・(イメトレしたのに)
しょうがないので適当にアサリをつけて底を取り、ステイさせてたらすぐ釣れた続いてポンポンと数匹。

なんだ簡単じゃん、カワハギ(笑)

左右(左は2℃さん、右はもぐりさん)はぜんぜん釣れず。ぷぷぷ。

ところが・・、
船は時々「ブ〜」と鳴らしてから移動してポイントを換えるのだが、移動先ではさっぱり釣れない・・

だんだんアタリが遠のき始め、かと思ったら外道が釣れ出す。
ここから迷走・・

ふと、横を見ると2℃元会長が専用装備でがんがん釣ってる・・
フィーバー入ったようで1キャスト1フィッシュのペース。

それに比べて・・。

どうも、こっちはアタリが取れていないようだ、と思いながら2℃さんを観察。
どうやら、アタリを取り分けてるっぽい。
(あとで聞いたら外道ではあわせずカワハギだけあわしてたらしい)
アタリがあった後もラインを送り込んで食わせてる感じ。
だが、こっちはアタリが取れず・・



たまに引きのいい魚があがると、
石鯛の子供、ウマヅラ、だったりする・・


結局こんな感じでその後はパッとせず。
トータル15匹で終わり。
竿頭の2℃さんは33匹・・

課題は、
1.アタリが取れない(ロッドの差か?)、
2.針が甘い(もっと頻繁に替えるべき)、
3.エサがちゃんと付いてない(つけ方よくわからず)
というところでしょうか。

悔しいのでリベンジを挑むことにしました(笑)








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